〈道〉通信2023年11月号(第103号)を添付してお届けします。
癌に罹ったらどうする、なんて書いて、どう思われるのだろう。とても気になります。過去にも、現在も、癌で苦しむ人に多く接しています。その方々の心を掻きむしるようなことになるのではないか、叱られるかもしれないな、など、いろいろ考えます。だから、このような通信を発行していいのかどうか迷います。
でも、もし、僕がそうと診断されてからは、こういう文章を書くことはできないような気がしました。
皆様のご批判はお受けいたします。
介護保険が危うい状況です。軍事費大幅増額や、富裕層をさらに富ませるようなことには、国のお金を惜しまず使うのに、福祉や介護などへのお金支出は渋る。これが、現政権の方針のようです。「税の還元」などでごまかされません。国は、介護保険制度を国の財政事情などを理由に改悪しようとしています。上野千鶴子さんや樋口恵子さん達も「史上最悪の介護保険改定?!」だとして反対しています。僕もこの運動に賛同します。
介護負担を原則1割から2割にするなど、誰が考えるのでしょう。介護保険の自己負担が今の2倍になったらどうなるか。介護現場を知らない人の発想です。国は、お金持ちしか使えないような制度にしようとしているとしか思えません。
僕たちが、こんなふうに死ねたらいいなと望んでも、今の方向で日本が変わっていくなら、それも困難になっていくのではないかと感じられて、寒気がします。
失礼いたしました。
みなさん、お元気で。